2022.03.12
~俳句紹介 ~👹 🎎 🌄
節分に
鬼の手をおく
癌の身に
(いつも優しく接してくれる職員が、2月3日は鬼に化けて現れた。
鬼は病気のことを知っている。そっと体に触れた。
病気が良くなれと念じてくれている。なんと優しい鬼の手か。)
雛飾る
杣の明るき
窓明かり
(玄関の雛飾りを見に行った。雛人形を照らすように、窓明かりが差し込んでいる。
窓から覗くと木々の隙間から見事に朝日が差し込んでいた。)
悴む手
ほぐす夜明けは
冴え返る
(朝早く目覚めた。外はまだ暗い。まずすることは硬く冷えた両手を合わせ 揉みほぐすこと。
夜明け前は一段と冷え込む。春の温もりには、まだ少し時間がかかりそうだ。)
前回、「帰り道の俳句」でブログに掲載させてもらった、お客様が3月の受診までに詠んだ俳句です。
迎えに行くと、
「あれから、3つ考えたよ🎵、病院に着いたら見せよわい。
また、阿部さんのホームページに載せてもかまんよ。」
と話してくれました。
待合室で見せてもらったメモ用紙には細く震えた文字。
痺れている手で一文字ずつ丁寧に書かれた俳句でした。
「手も動かしよらないかんけんね」
と言いながら、俳句の季語や私が知らない言葉や意味を教えてくれました。
個人的には一番最初の節分の俳句が好きです。
長年、介護施設に勤務していたので、懐かしく思い返すこともありました。
早速、ブログに掲載させてもらいました‼️
ありがとうございますm(__)m